Knowledge /スリムで着心地の良いメンズウェアを展開|True Classicのマーケティング戦略

2024/04/28
D2C アパレル マーケティング
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True Classicについて

True Classicは、2019年にアメリカで設立されたメンズウェアブランドです。機能的かつファッショナブルで着心地の良いアイテムやアクセサリーの販売を行っています。

画像出典:True Classic公式

本記事では

  • True Classicの商品
  • True Classicのマーケティング戦略
  • True Classicの慈善活動

について紹介します。

True Classic創業のきっかけ

画像出典:True Classic公式

創業当初、創業者の1人であるライアン・バートレットは、大量生産されたTシャツが男性の体型にフィットせず、時間の経過とともに伸びたり縮んだりすることにフラストレーションを感じていました。この経験から、彼は洋服を提供しているブランドは顧客の着心地や質感、価格について、真剣に考えていないのではないかと感じ、男性の体型に合わせてカスタマイズされた高品質かつ適切な価格のTシャツを作ることを決意します。

共同創業者のニック・ベンチュラとマシュー・ウィニックも同様の問題意識を持っており、ライアンのビジョンに共感しました。ニックはアパレル業界での経験を、マシューは金融と起業の知識を生かし、3人でTrue Classicを立ち上げました。

商品の特徴

True Classic Teesの商品は、創業者ライアン・バートレットが感じていた「大量生産されたTシャツが男性の体型にフィットせず、時間の経過とともに伸びたり縮んだりする」というフラストレーションを解消できるよう設計されています。

素材選びにこだわり、通気性と肌触りに優れた高品質のコットンを使用。伸縮性のある素材を採用することで、動きやすさと型崩れ防止を両立しています。

また、同社の商品の最大の特徴であるフィット感は、男性の体型を徹底的に研究し、あらゆる体型にフィットするパターンを開発して実現されたものです。特に肩や胸周りのフィット感を追求し、ゆとりを持たせつつもすっきりとしたシルエットに仕上げています。

縫製技術にも注力し、強度の高いステッチを使用して耐久性を確保。縫い目を平らに仕上げることで、肌への摩擦を軽減し、快適な着用感を提供しています。

画像出典:True Classic公式 サイズチャート

サイズ展開も充実しており、Sから4XLまでを用意。各サイズの寸法を細かく設定し、詳細なサイズ表を提供することで、顧客が自分に合ったサイズを選べるようサポートしています。

カラーバリエーションも豊富で、定番カラーに加え、季節やトレンドに合わせた色を展開。顧客は自分の好みやスタイルに合わせて商品を選ぶことができます。

厳しい品質管理基準を設け、製造工程での検品を徹底。顧客からのフィードバックを元に、商品の改善に継続的に取り組んでいます。

これらの取組みにより、True Classicの商品は、フィット感・快適・耐久性に優れ、様々な体型の男性のニーズに応えています。同社の商品は、男性が自信を持って着用できるTシャツを提供し、ライアンが感じていたフラストレーションを見事に解消しています。

わずか3年で急成長できた理由

True Classicは、わずか3年で売上0ドルから1億5000万ドルへと成長し、2019年の創業以来2億5,000ドルの収益を上げ、急成長しているD2Cアパレルブランドです。

同社がわずか3年で急成長を遂げた要因として、下記の理由が挙げられます。

1.商品の差別化

同社は、創業者自身が抱えていた「理想的なTシャツが見つからない」という問題を解決するため、徹底的な研究開発と顧客からのフィードバックを基に、高品質でフィット感に優れた男性用Tシャツを作り上げました。市場では見つけにくい高品質な商品を販売し他社との差別化を図ったことで、口コミで大々的に拡散され、売上を伸ばすことに成功しています。

2.顧客中心のブランド戦略

同社は、「Look good, feel good(良く見えることは良い気分になること)」というブランドコンセプトを掲げ、顧客に自信を提供することを目指しました。また、高品質なカスタマーサービスを提供し、顧客との信頼関係を構築。高いブランドロイヤリティが、リピート購入や口コミでの拡散につながりました。

3.オムニチャネル戦略

同社は、オンラインとオフラインのチャネルをシームレスに統合するオムニチャネル戦略を採用しています。Eコマースサイト、ソーシャルメディア、モバイルアプリ、実店舗など、あらゆる顧客接点で一貫したブランド体験を提供。顧客との接点を拡大し利便性を高めることで、売上を拡大しています。

True Classicのマーケティング戦略

True Classicのマーケティング戦略は、デジタルマーケティングに重点を置いており、データ主導の意思決定とクリエイティブな手法を組み合わせていることが特徴的です。

ここでは、戦略的なマーケティングアプローチにより短期間で急成長を遂げ、メンズアパレル業界で確固たる地位を確立した同社のマーケティング戦略について解説していきます。

1.ユーザビリティに優れたサイト構築

True Classicは、マーケティング戦略の一環としてユーザビリティに優れた自社サイトの構築に力を注いでいます。

具体的には、直感的なナビゲーションやシームレスなチェックアウトプロセス、魅力的なビジュアルデザインを組み合わせることで、ユーザーに快適なオンラインショッピング体験を提供しています。

画像出典:True Classic公式

上記の画像からも分かるように同社のECサイトのフィルターはサイズや色など、非常に細かく絞り込みができるよう設定されています。

その他にも例えば、商品の着用画像では、1人のモデルだけでなく体系の異なる2人のモデルを採用。これにより、顧客は自分と似た体型の人が商品を着用した際のフィット感やシルエットをイメージしやすくなります。

また、衣類の質感や着心地を左右する生地については、「Classic」と「Active」の2種類から選べるオプションも用意されています。それぞれの違いは以下の通りです。

  • Classic:綿とポリエステルが使用されており、柔らかい肌触りとフィット感が特徴
  • Active:速乾性とストレッチ性を備え、紫外線防御機能も付いた生地が使用されている

さらに、「ADD TO CART」ボタンの下には複数の動画コンテンツが埋め込まれており、購入前に様々な体系の人が実際に着用している様子や、生地の伸縮性をよりリアルに確認できます。

画像出典:True Classic公式

動画で商品の特徴をより詳しく伝えることで、顧客の購買決定を後押ししています。

詳細なフィルター機能や顧客のニーズに合わせた着心地を選択できることにより、ユーザーは自分の好みに合った商品を素早く見つけることができ、満足度の高い購買体験を得られます。

2.Web広告の最適化

True Classicの急成長を支えた大きな要因の一つが、Web広告の戦略的活用です。同社は創業当初からFasebook広告に力を入れており、2023年4月時点でもマーケティング予算の70%をFacebook広告に充てています。

創業当初、ターゲットを絞ったFacebook広告に1日わずか100ドルから投資を始めました。少額の投資でも、適切なターゲティングとクリエイティブを組み合わせることで、大きなリターンを得ることができると考えたのです。

同社は、「100ドル使って300ドル稼ぐ」ことを目標に、広告の効果を細かく測定。次の日には「100ドル使って400ドル稼ぐ」といったように、費用対効果を重視し、広告費1ドルあたりの利益が一定水準を超える限り出稿を続けるという戦略をとっています。そして、「100ドル使って50ドルしか稼げなければ、基本的にビジネスにはならない」という考えのもと、広告費の2倍以上の売上が立つキャンペーンのみを成功とみなし、それ以外は即座に改善または停止する判断を下しています。

初期販売で得た収益は、さらなる広告投資に再投資。この好循環により、True Classicは急速に売上を伸ばすことができました。

画像出典:Facebook広告 More effective than your protein shake Tiktok広告 Did somebody say picnic?

広告展開時にはFacebookの詳細なターゲティング機能を活用。年齢、性別、地域、関心事項などのデータを基に、理想的な顧客像(ペルソナ)を定義し、効果的なリーチを実現しています。

初期販売で得た収益は、さらなる広告投資に再投資。この好循環により、True Classicは短期間で売上を大きく伸ばすことができました。現在では毎日最大10万ドルをMeta広告に費やしており、TikTok、Google、YouTubeなどの他のプラットフォームにも拡大し、様々な媒体でWeb広告を展開しています。

また、男性へのリーチのみならず、男性向け商品をギフトとして購入する可能性の高い女性をターゲットとすることで、男性向け商品に対する潜在的な需要を持つ女性への効果的なリーチにも成功。このように、新規顧客の獲得とブランド認知度の向上を図る取り組みも行っています。

True Classicが続ける慈善活動

画像出典:True Classic公式

True Classic は、ビジネスの成功を社会貢献に繋げるため、「企業は社会に対して責任がある」という信念のもと、様々な慈善活動に積極的に取り組んでいます。

同社は、ホームレスの退役軍人を支援するため、負傷した軍人とその家族を支援するアメリカの慈善団体である Wounded Warrior Project(WWP) とパートナーシップを結んでいます。この取組みでは、売上の一部を寄付するだけでなく、退役軍人に無料で毎月4万枚のTシャツを提供するなど、直接的な支援も行っています。

また、ホームレスの方や住宅に困っている方を対象に支援を行う Tiny House Project と提携し、ホームレス向けの緊急用小型シェルターの建設も行っています。

創業者の一人であるライアン・バートレットは、退役軍人の家族を持つことから、退役軍人がホームレスとなってしまう問題に強い関心があり、事業を通じて彼らを支援することに大きなやりがいを感じているそうです。

まとめ

本記事では、着心地の良いメンズウェアを提供するTrue Classicのマーケティング戦略や社会貢献活動について解説しました。

同社の成功要因には、創業者が最初に感じた課題を解消するために突き詰めた品質とフィット感へのこだわりと、データ主導のマーケティング戦略が重要であったと言えます。

また、同社が継続して取り組んでいる慈善活動は、社員のモチベーションやエンゲージメントの向上にも役立っており、優秀な優秀な人材の獲得や定着にも良い影響を与えています。

同社の取り組みは、ビジネスの成功と社会貢献が両立できることを示す良い事例であり、他の企業の模範となるでしょう。同社の成功は、商品・マーケティング・社会貢献が三位一体となり、ブランドの価値を高めた好例だと言えます。

<参考記事>

Datanyze Company Overview

True Classic公式サイト

3 friends pooled $3,000 to sell T-shirts—they’ve brought in over $250 million since 2019

True Classic Racks Up $250M In Four Years With Men’s Basics; Women’s Is Next

How True Classic Grew to Over $150M

How True Classic Turned $0 into $150 Million – and How You Can Copy Their Success

‘All my eggs in the Facebook basket’: True Classic CEO Ryan Bartlett on growing a DTC brand on paid social

True Classic’s Custom-Tailored Patterns to Increase Customer Retention Rates

True Classic, masters in crafting apparel that enhances both look and feel, partnered with Wayflyer to weave a pattern of exponential D2C growth.

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