Knowledge /インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Grin」の今後の可能性

2022/11/29
D2C

Grinについて

Grinとは、EC向けのインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。インフルエンサーの採用やメッセージのやり取り、キャンペーン管理、ROI分析、支払などを一気通貫で行うことができます。

また、広告やSNSに最適なコンテンツの入手やSlackやEメール、Shopify、PayPalといった外部サービスとの連携も可能になっています。

出所:https://grin.co/?utmsource=apppla&utmmedium=social

GRINは、カリフォルニア州サクラメントを拠点とし、2014 年にBrandon Brown、Brian Mechem、Ryan Brownによって設立されました。

Grinは世界初のクリエイター管理プラットフォームで、D2Cブランドがクリエイターと協力して関係を管理することでブランドをより有名にすることができます

Grinでできること

ここでは、Grinの機能についてご紹介します。

関係管理

応募者の対応からインフルエンサーとのコミュニケーションまで、インフルエンサーマーケティングのあらゆる段階でブランドとの良い関係を育むために必要なすべてのツールを提供しています。

インフルエンサーの検索と募集

ブランドに対して協力的なインフルエンサーを探すことができます。ブランドに最適なインフルエンサーを特定して招待する複数の方法を提供しています。

レポートと分析

ブランドとインフルエンサーの関係は重要ですが、結果が出せなくては意味がありません。Grinでは、すべての KPI の追跡とカスタム レポートの作成、単一のスプレッドシートなしでのROIの表示が可能です。

コンテンツ管理

すべての写真と投稿を最大限に活用できます。ブランドアンバサダーやコンテンツクリエイターが消費者に向けて広めているあらゆる「いいね」を追跡し、再利用するのに役立ちます。

製品のシーディング

完全な e コマース統合により、マーケティングチームが出荷部門の仕事をするようなことはなくなり、適切な製品を適切に届けるためのすべてのロジスティクスを処理します。

支払い

コンテンツ クリエイターへの支払い、支払い履歴の追跡、個人ごとのROIの分析などを行うことができます。インフルエンサー マーケティングキャンペーンを数値で簡素化し、それに応じた支払いをすることができます。

Grinの今後と可能性

Grinは、2020年12月に発表したシリーズA調達で、新たに1600万ドルの資金を追加しました。(元々1000万ドルを投資を受けていました)

共同創業者兼CEOのBrown氏によると、今回の投資には積極的な資金調達は行っておらず、投資家の方から声をかけられて調達した資金であると言います。

参照:https://news.crunchbase.com/enterprise/grin-adds-16m-to-series-a-as-influencer-market-grows/

Grinは収益や顧客数を公表していませんが、ブランドが消費者にリーチする方法が変化している中で、同社は大きな追い風に乗っていると言えます。業界ではソーシャルマーケティングが2021年には138億ドルに達すると予測されていますが、その数字は低いとすら感じているそうです。

投資家の1人は、Grinと市場の成長に加え、Imaginaryのポートフォリオ企業の多くが同プラットフォームを利用していることからも今回の投資を「考えるまでもない」と述べています。

出所:https://grin.co/?utmsource=apppla&utmmedium=social

現在は、消費者の行動にはマクロな変化があり、テレビやラジオの影響力が、ソーシャルメディアに移行しています。その中で、企業はインフルエンサーをどのように利用するかを考えることが必要であり、このインフルエンサーマーケティング市場は成長していくことが容易に想像できます。

Grinは、今回の資金調達により従業員を増員しています。また、インフルエンサーやクリエイターが自分のキャンペーンやビジネスを管理するための独自のプラットフォームを持てるように機能を拡大していくそうです。

この市場では、ニューヨークを拠点とするUpfluenceやカリフォルニア州カルバーシティを拠点とするCreatorIQなどのスタートアップが存在します。

しかし、Brown氏によるとGrinの最大の競合相手は、独自のシステムやGoogle Sheetsを使ってインフルエンサーキャンペーンを管理しようとしている企業だそうです。また、この分野の多くの企業は、広告代理店がインフルエンサーマーケティングを付加的なサービスとして提供しているだけで、Grinのようにソフトウェアや自動化を基盤としているわけではありません。

この違いが、Grinをさらに大きく成長させる可能性があります。この市場はまだ生まれたばかりで、その中でGrinは本当に大きな会社になる可能性があるでしょう。

まとめ

Grinは、EC向けのインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。インフルエンサーとの良い関係を保ちつつ、より成果に結びつく機能を持っています。

さらに、投資家たちからも注目されており、この市場と共にGrinは大きく成長していくことが予想されています。

今回ご紹介したGrinは、EC企業がインフルエンサーを使ってマーケティングをする際にとても役立つプラットフォームと言えるでしょう。

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